漢方に親しむ 「芎帰膠艾湯 77」

痔から出血するという方がこられたら、漢方薬なら芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)を思い浮かべます。痔の術後出血に良いと、術後に処方している医師もいます。痔に限らず下血に効果がありそうです。

以前下血で来られた方を検査すると痔があるのですが、肛門鏡で見える直腸粘膜に炎症も認めました。大腸検査の予約をした上で芎帰膠艾湯を処方しました。次に検査で来られた時には出血はおさまっていましたが、診断は潰瘍性大腸炎でした。どうやら痔でなくても下血には効きそうな気配です。しかし適応はあくまで痔出血です。

《保険適応病名》痔出血。

《生薬構成》川芎(せんきゅう)当帰(とうき)阿膠(あきょう)艾葉(がいよう)地黄(じおう)芍薬(しゃくやく)甘草(かんぞう)

《覚え方》

吸気強化自車完走
エンジンの吸(川芎)気(当帰)を強(阿膠)化(艾葉)して 自(地黄)分の車(芍薬)は見事完走(甘草)

コメント

  1. […] 痔の漢方薬の代表選手は乙字湯。これは製薬会社によって大黄の量が異なるので、患者さんの便通の状態によって会社を変えたりしている。肛門括約筋が緩んでいて脱出傾向があるような人には補中益気湯が良いことがある。出血が主訴の方なら芎帰膠艾湯を合わせて出したりする。血の循環を良くしていぼ痔を良くしたほうがよさそうだというときには、桂枝茯苓丸、当帰建中湯、通導散その他から選択する。 […]

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