二日酔いの時の漢方薬

医療

 青い灯、赤い灯に誘われて、ちょくちょく飲み歩いていた若いころが私にもありました。よせばいいのに二日酔いになるほど痛飲し、もう二度と飲みすぎないと何度も決意したものです。年齢とともにある程度で飲みたくなくなり、酒量はずいぶん減り、気分が悪くなることもなくなりました。みなさんもこの二年は再三の非常事態宣言で、図らずも酒量が減ったのではないでしょうか。日常を取り戻せば、また元に戻るのでしょうかね。

 二日酔いの気分の悪さは経験しないとわからないものでしょうね。頭痛、めまい、吐き気に嘔吐、下痢、倦怠感などが体にまとわりつき、仕事があれば這うように出勤する始末。そんな時に、漢方薬がその症状を少しは改善してくれることがあります。

 みずおちのあたりが何だかつかえて苦しく、嘔吐してしまい、下痢を伴うようなときによく使われるのが、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)です。保険適応にも、しっかり二日酔いがはいっています。黄連と黄芩が熱を冷まし鎮静作用があり、気をめぐらし、吐き気を抑え、胃腸の調子を高めてくれます。ついつい飲みすぎちゃう、という方は、手元に持っておいて飲む前に1~2包服用しておくと良いかもしれません。

 めまいや頭痛がひどくて、顔がむくみ、のどの渇きが強い、というようなときは五苓散(ごれいさん)も使われます。これも二日酔いが保険適応です。二日酔いに対する保険適応の薬があるなんて、すごいことなのかもしれませんね。五苓散は、水バランスのくずれを補正してくれる処方ですから、二日酔いにもよいのでしょう。これに茵蔯蒿(いんちんこう)を加えた茵蔯五苓散(いんちんごれいさん)も同様に使うことができます。

 代表的なものはこれらですが、黄連湯をはじめ、症状によっては他にも選択肢に上がってくる処方はいろいろあると思います。なお二日酔いに対して漢方薬を服用する場合は、基本的には冷服、お湯で溶かした後冷やしてから服用するほうが良いです。また、アルコール濃度の高いものを多飲して胃粘膜が傷ついているような場合は、胃酸を抑える薬などのいわゆる胃薬も必要になるでしょう。極端な場合、急性アルコール中毒なんてことになれば命に係わる状態ですから、二日酔いなんていうのんびりしたことは言っておられません。救急搬送ですね。

 二日酔いが保険適応となる西洋薬はありませんから、利用するのであれば漢方薬になりますね。まあ、その前に、飲みすぎないという当たり前の予防策が一番重要なのですが、飲み始めると、飲んでるつもりが飲まれてしまって・・・ネェ・・・

  さて、今年は忘年会を開催することができるのでしょうか。もしできても、飲み過ぎには御用心ください。

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