がん闘病中の体調管理に漢方が利用できます

医療

昔に比べると、がんは少し治りやすくなってきています。それでも多くの方ががんによって命を落とされています。治るか治らないかは、がんをコントロールできるうちに治療を行い、がん細胞を体から追い出すことができたかどうかにかかっています。だから、なるべく早い段階で見つけて治療する必要があるわけですね。

進行がんや再発がんとなってもう直せないという状態になってもすぐに命にかかわる状況になることは少ないと思います。多くの場合は、いよいよ最後が近づくころから急速に状態が悪くなります。それまでは、調子が悪いながらも日常生活を送ることができたりするので、ご本人も周りの者もつい油断しがちです。しかし、体調悪化は急に進み、ある日を境に思うように動けなくなることが多いです。その時になってしまったと思っても元には戻れません。周りの方も、また今度話そうと思っているうちにお話しできなくなるかもしれません。がんの末期であるということがわかったら、今できることをすぐにしておくことが大切になります。まあ、本来この心構えは、いつか必ず最後の日を迎える全ての人に必要なものと言えますね。

いよいよ動けなくなる前の時期も、だるさや食欲不振などがあって元気な時のようには動けないことも多くなります。いろいろなお薬の助けを借りて、少しでも状態を良くする方法も進歩してきました。そんな中、漢方薬もいろいろ利用できます。体がだるくてやる気が出ない時には、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)。体力が落ち栄養が悪化し貧血傾向ならば十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)。食欲がない時には六君子湯(りっくんしとう)。お腹がぐるぐるいって痛みが出るような時には、大建中湯(だいけんちゅうとう)。抗がん剤の副作用で足のしびれが出てきたような時には、牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)。不安感やイライラがある時なら抑肝散(よくかんさん)。むくみがあるなら五苓散(ごれいさん)。これらは例として挙げていますが、体質や症状に応じて、適していると思われる漢方薬を選択していくことができます。

動けるうちに少しでも快適に活動するために、その時々の体調を少しでも良くしておきたいものですね。そこに漢方薬を大いに利用できると思います。もちろん、漢方薬は腸の中や腸から吸収されて効果を発揮するわけですから、口からものが入らなくなったりして腸が使えなくなれば利用できなくなります。できることなら、まだまだ元気だと思える時期から、その時期に応じた漢方薬を利用しておくことをお勧めします。

悲しく寂しいことですが、私たちは皆この世からおさらばする日がやってきます。その日まで、少しでも楽しめるように、体調を整えて生きていたいものですね。そのためにも、がんになった時に限らず、必要ならば漢方薬をうまく利用していただきたいと思います。

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