多くの痰を伴う咳に清肺湯(せいはいとう)を使います。長年の喫煙で、気管支に慢性の炎症を起こしてしまったり、肺胞が壊れてしまったりした状態をCOPD(慢性閉そく性肺疾患)と呼びます。このような方は気道に細菌が繁殖しやすいため痰が多くなったり、肺炎を起こしたりします。このような場合少量の抗生物質を継続使用したり、炎症がひどいときには通常量の抗生物質を使用する必要がでてきます。そのうえで、清肺湯なども利用するとよいかもしれません。
清肺湯という名前からみても、肺の中にたまった痰をきれいにしてくれそうな期待がわいてきますね。
《保険適応病名》
痰の多く出る咳。
《生薬構成》貝母(ばいも)、当帰、桔梗、山梔子(さんしし)、桑白皮(そうはくひ)、麦門冬、茯苓、黄芩、竹筎、大棗、陳皮、天門冬(てんもんどう)、杏仁、甘草、生姜、五味子(ごみし)
《覚え方》成敗すると帰郷の志士蒼白 幕領に黄金の築城 たいそう珍しい天門 京の人鑑賞し味わう
成敗(貝母)すると帰(当帰)郷(桔梗)の志士(山梔子)蒼白(桑白皮) 幕(麦門冬)領(茯苓)に黄金(黄芩)の築城(竹筎) たいそう(大棗)珍(陳皮)しい天門(天門冬) 京(杏仁)の人鑑(甘草)賞(生姜)し味(五味子)わう
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