比較的体力のある人で、炎症を伴うような関節痛を訴えるときに、越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)を使います。体質は暑がりの汗かき、冷たいものを好み目の周りがむくんだりするといった具合です。
石膏が熱を取ってくれます。麻黄は痛み止めの面が主でしょうか。朮が水分代謝を整えてくれます。
《保険適応病名》
比較的体力有り浮腫と汗が出て口渇、小便不利のあるものの次の諸症:
腎炎、ネフローゼ、脚気、関節リウマチ、夜尿症、湿疹。
《生薬構成》蒼朮、石膏、麻黄、大棗、甘草、生姜
《覚え方》越の術を使う斥候ですら迷う 大層 環境
越の術(蒼朮)を使う斥候(石膏)ですら迷う(麻黄)、大層(大棗)な環(甘草)境(生姜)
※ 傷寒論という漢方のバイブルを著したとされる張仲景。この張先生が、この処方を越の国から得たとの言い伝えもあるそうです。それで越の字が処方名についているとか。
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