漢方に親しむ 「桂枝加朮附湯 18」

関節痛や神経痛を訴える方の中に、お風呂に入って温めると痛みが楽になるという方がおられます。そんな時は桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)を使ってみます。これは桂枝湯に蒼朮と附子が加えられた方剤です。蒼朮は体の水分バランスを整え、附子は体を温めてくれます。むくみや、朝の手のこわばりなどにも効果があることがあります。効くけど今一つというときには、附子を少し加えるとより良いこともあります。

吉益東洞という江戸時代の医師が作った処方とされています。日本の多湿環境に合わせてくれたのかもしれません。

保険適応病名

関節痛、神経痛。

生薬構成は、桂枝湯(桂枝、芍薬、大棗、甘草、生姜)

加(+)  朮(蒼朮)附(附子)

 

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