漢方に親しむ 「気になればやめておく」

漢方薬は、かなり安全に使用できます。しかし100%安全なわけではありません。漢方薬は食べ物の延長という面がつよいですし、日本で保険適応となっている漢方薬には劇薬と言えるほどのものは含まれていません。また処方の一日服用量の中に含まれる生薬の量も中国で使われる量の三分の一~十分の一と言われていますから、安全性が高いと言えます。

しかし、効果があるということは薬効があるということですから副作用が起きる可能性だって当然あります。食べ物でアレルギーを起こす場合もあるわけですから、含まれている生薬にアレルギーがあれば症状が発現する可能性もあります。患者さんの中には、漢方薬は副作用がないから安心、とおっしゃる方もおられますが、そんなことはありません。副作用とまでは言えなくても、なんとなく合う、合わないもあります。漢方薬を飲んでいて、何か気になったり、自分に合わないかなぁと思ったりしたら、無理せず内服はやめましょう。そして医師か薬剤師に相談しましょう。

生薬の中で、副作用が出やすいのが、麻黄、大黄、甘草、附子と言われていますが、他の生薬も副作用を引き起こす可能性があります。自分が飲む漢方薬にどのような生薬が入っているかを知っておいてもよいかもしれません。

という具合にちょっと脅かしてしまいましたが、多くの場合は安全に服用できます。漢方薬が多くの方の体調管理に役立つことを願っています。

 

 

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