元気づけてくれる 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)のおはなし

徒然

普段から体力がなくて疲れやすい人がおられます。また普段元気でも、体力を使ったり、ストレスを受けたりしてすっかり疲れてしまうこともあります。そんな時は、休養と栄養が一番ですが、漢方薬も利用すると良いかもしれません。

元気づけの漢方薬として有名なのは、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)です。13世紀ころに作られた処方で、幅広い病態に対して使うことができ、患者さん自身の気力、体力を回復させてあげる目的で使用されてきました。そして、実際に有効であることもあり、医王湯(いおうとう:お薬の王様)と呼ばれたりもします。

現在、補中益気湯を処方する際に保険診療で認められているものは、
【効能又は効果】
消化機能が衰え、四肢倦怠感著しい虚弱体質者の次の諸症:
夏やせ、病後の体力増強、結核症、食欲不振、胃下垂、感冒、痔、脱肛、子宮下垂、陰萎、半身不随、多汗症
ということになっています。

消化機能が落ちると、生命エネルギーである気が衰え、全身倦怠感、特に四肢の脱力感が出てきます。また、消化吸収にエネルギーを使われるためか、食後に強い眠気が襲ったりします。大病を患ったあとには体力が低下します。結核などの慢性疾患は、徐々に体力を奪っていきます。元気がなくなると、全身の筋肉の緊張も落ちてしまい、脱肛、胃下垂、子宮下垂などが起きてきます。皮膚の力が無くなると、汗のコントロールができなくなり、寝汗をかいたりするようになります。

このように体が弱ってしまい、体力気力が落ちた方には、ぜひ補中益気湯を試していただきたいですね。胃腸の調子をととのえて消化機能を良くし、筋力を保つように働きます。さらに血の循環や水分バランスを良くし、気持ちをととのえ、食欲増進作用もあります。また、体の抵抗力、免疫力を高めると言われております。すぐに体調を崩すというかたや、風邪ばかりひいているなんていう方にもよいと思います。また秋を迎えて、夏の疲れが出て来たと言う夏バテの方も試してみると良いと思います。

補中益気湯などは、足りないものを補ってあげるということで、補剤とよばれるます。とくに元気を注入してくれるので補気剤ともよばれます。補剤としてはほかにも、十全大補湯、人参養栄湯、加味帰脾湯なども挙げられます。患者さんに合わせて、どのような補剤を使うかを考えます。

なんだか元気が出ないなぁ、なんてかんじることがあるならば、薬剤師や医師に相談してみてください。補剤で、気力、体力がアップして、生活の質もアップするかもしれませんよ。

では、健やかな日々をお過ごしください。

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