脊柱管狭窄症

徒然

 関節、筋肉、骨などに不具合を感じれば、整形外科を受診しますね。するとはっきり原因がわかって治療により回復することになります。しかし原因がはっきりしない場合も多いようですね。

 また、レントゲンやMRI検査で形態上の異常が見つかっても、それが症状の原因かどうかわからないことも多いと思います。画像上の変化と症状が必ずしも一致しないからです。

 私の外来に来られる患者さんの見ていると、脊柱管狭窄症と言う病名をつけられている方にしばしば出会います。実際に画像上脊髄の通っている脊柱管が狭くなっているのでしょうが、それ自体が腰痛などの原因となっているかどうかの判断は難しいようです。ですから手術をしても症状が良くなるかどうかはっきりしないため、治療とすれば手術ではなく湿布や痛み止めなどを使うということになります。

 それ以外で出されるお薬とすれば、商品名でオパルモン錠があります。血管を拡張させて、血の循環をよくしようとするわけです。でも保険で認められている量が決められており、なかなか十分なは効果というわけにはいきません。腰から下肢にかけて痛みや痺れがどうしても取れないまま時間だけがすぎていきます。

 うまく行かない時は、漢方薬も一緒に試して見ましょう。

 第一選択肢は疎経活血湯(そけいかっけつとう)になると思います。血をめぐらせ、痛みや筋の緊張をとり、水分バランスを整えたりしながら、症状を緩和してくれる可能性があります。

 牛車腎気丸と四物湯の併用も良い選択肢です。老いていく体を整え、血を補ってくれます。

 血の巡りをもっとよくした方がよければ桂枝茯苓丸を加えることもあります。むくみが出るなら、猪苓湯、五苓散、当帰芍薬散なども考慮されます。

 あと、普通に考えると関係ないだろうと思われますが、気分も大切です。抑肝散や加味逍遙散のような処方で、気のめぐりを整えてあげることが必要な場合もあります。

 あまり処方の名前を羅列してもわかりにくいですね。でも、漢方の場合は、脊柱管狭窄症という病名に対して処方を考えるというよりも、気・血・水のバランスなどから状態を把握して治療方針を決定していくわけですから、人によって処方がいろいろ考えられるわけです。

 脊柱管狭窄症の症状は、なかなかコントロールできないことも多いです。整形外科に通いつつ、漢方診療も受けてみる、というのも良い選択肢だと思います。気軽に漢方外来を受診してみると、いいことがあるかもしれませんからね。

 では、お大事に。今日も健やかにお過ごしください。

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