漢方エキス剤の飲み方

徒然

私の漢方診療は通常の診療を補完すると言う意味で行っています。処方するのは製品化されたエキス剤を用いています。煎じ薬とエキス剤の差異を強調する方もおられますが、実際の診療場面ではエキス剤が最も使いやすいと思います。また製品として品質が一定していると言う安心感があります。

エキス剤を服用するときには、お湯で溶かして服用するということが基本として勧められています。また空腹時に服用した方が吸収が良いとされています。ですから処方箋を出すときには食間(食後2時間位)と指示して出すことになります。まあ、私自身はいつ服用しても良いと思っているのですがね。

お湯に溶かして飲むと、匂いや味が強調されて飲みにくいと言われる方がおられ、漢方薬に苦手意識を持ってしまう場合があります。一般的な服用方法としてはあまり述べられていませんし、積極的にお勧めすることもできないのですが、私自身はちょっと味をつけて服用しています。

私も、もともとはお湯に溶かして服用していました。特に漢方薬の味が苦手と言う事はなかったので、それでよかったのですが、冬場に少し体を温めたいというのと胃の調子を良くしたいという思いがあって、生姜のすりおろしを一緒に溶かすようにしました。その後たまたま蜂蜜をもらったので蜂蜜を少し混ぜるとかなり飲みやすいおいしい味になりました。さらには我が家でできるレモンを切ってその果肉を、あるいはレモン果汁を入れるようにしました。結局現在の服用方法は、漢方薬+生姜+蜂蜜+レモン+お湯という状態となっています。

また苦い漢方薬は苦いもので飲む、ということで呉茱萸湯(ごしゅゆとう)など苦味が強い漢方薬はコーヒーに溶かして飲むと苦味が消えると言われています。これは私自身は試したことがありません。また生薬の桂皮はシナモンですからミルクティーなどに溶かして飲むとシナモンティーのような香りがしてシナモンが得意な人にとっては少し飲みやすくなるかもしれませんね。

生薬と言うのは自然物から取り出したもの。自然物を刻んだり熱を加えたりしたものです。食べ物と相性が良いのも自然と言えば自然かもしれません。また医食同源(薬食同源)と言う言葉もあるように、食べ物と薬というのは人間にとっては、命を保ち、調子よくしてくれるものといういみでは同一線上にあるのだと思います。

ただし西洋薬と一緒に服用するときは西洋薬を処方している医師に併用して良いかどうか確認をとって下さい。注意が必要な飲み合わせもありますからね。

薬だからといって我慢して服用すると言うよりも、可能ならばおいしくいただきたいものですよね。自分なりのおいしい飲み方を探ってみてはいかがでしょうか。

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