終の棲家

徒然

治療のために島からやってきていたおじいさん。島に戻って一人暮らしが大変だからと、入所できる施設を探した。島に施設はあるけれど、退院後2週間は様子を見ないと受け入れられないという。これもコロナの影響らしい。しかしその2週間を過ごす場所がない。

仕方なく治療に来ていた町の受け入れ可能という施設に入所した。島の施設へ移る予定はないという。島の漁師の家に生まれ、数年前までずっと鯛釣りを主に漁師として生きてきたわけだが、終の棲家は島から離れた見知らぬ街となった。

コロナが収束し、ワクチン接種がもう少し素早く大規模に開始されていたら、このおじいさんも島の施設へあっさりと入れたはず。そう思うとなんとも残念な気持ちとなる。風を読み、島影で位置を判断し、ポイントを定めて釣り上げていたのだろうが、人生の風までは読み切れなかったですね。

思うに任せぬこの人生。どこにどのように流れつくのやら。まあ今日をしっかり生きていれば、明日はあしたの風が吹きますね。

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