高齢者の誤嚥

肺炎が日本人の死因の3位とか4位とかに入ってくるわけですが、これは特に高齢者のお話になります。64歳以下に限ってみれば、死因の5位には入ってきません。年齢が上がるにしたがって体の抵抗力が落ちること、呼吸機能も落ちること、嚥下機能が落ちること、多剤耐性菌を持っている割合が増えることなどがかかわっていると思いますが、言葉を変えれば加齢が原因ということになると思います。
嚥下というのは、食物を噛んで細かくする、そのうえで塊としてまとめて飲み込みやすくする、飲み込む瞬間に気管に蓋をする、飲み込むなどといういくつもの動きが正常にすすんで初めて成り立ちます。私たちが日々当たり前のように食べ物を食べているのも、微妙に調節された動きがあるからできていることなのです。
高齢になると、筋肉の衰え、脳出血や脳梗塞の後遺症、アルツハイマーやパーキンソンなどの神経疾患などが原因で嚥下機能が落ちてしまいます。また誤嚥したとき、ゴホンと咳と一緒にはきだす力も落ちてしまいます。食べ物でなくても、口の中の唾液が知らぬ間に気管に入ってしまうこともあります。
誤嚥をすると、口腔内の雑菌や、食事中の物質が原因となって炎症を起こしてしまいます。これが誤嚥性(嚥下性)肺炎です。医療介護が必要で長期入院となる方の中には、この肺炎を反復する方がおられます。繰り返すうちに肺炎で亡くなる場合もあります。
どうしようもない場面も多いですが、まだお元気で自分で食事をすることができるような方で時に誤嚥をするといった場合はリハビリで嚥下機能が改善することもありますが、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)で誤嚥の頻度が落ちることもあります。どんな漢方薬が効くかは人により異なりますが、うまくつかうと、漢方薬はいろいろな場面で役に立ちます。

やたらと高価なサプリにお金を使うくらいなら、漢方薬の勉強をした方が良いと思うなぁ。

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