筋肉が落ちるのはあっという間です

20数年前にしばしば船釣りをする機会があった。ポイントを的確に把握している高齢の船頭さんだったので、船を出してもらえば必ず刺身に出来るような魚を釣らしてもらえた。船べりから竿を出したりテグスで手釣りをしたりと楽しませてもらった。鯛を釣り上げるときには鯛がいる海底近くに針を下ろさないといけないので釣り上げる距離が長くなる。鯛は引きが強いので、手釣りであげようと思うとそこそこ体力を使う。

Nさんは、長年荒海でそんな鯛をテグスで釣り上げていた漁師さんだったとのこと。大手術を受けた後なかなか体力が回復しない。鍛え上げられていたであろう体はがっちりしているのだが、筋肉がかなり細い。おそらく以前はカチカチの筋肉を纏っていたのであろうが、体を動かせなくなると筋肉の脱落があっという間だということがよくわかる。病気で休んでいると、老若男女を問わず筋肉は速やかに委縮してしまう。

コロナから復活した方たちも、入院中に筋力が落ちてその回復には時間がかかるだろう。家にこもっている状態でも普段ほど体を動かしていなければ、体重が変わらなくても筋肉量は落ちてしまっている。意識して体を動かしていないと、いざ動かそうとしたときにはバランスを崩しやすい体になっている可能性がある。

筋肉を維持するには、しっかりタンパク質を摂取したうえで、筋肉に負荷を加えることが大切。無理に運動の時間を作るというよりも、無駄に動くという感覚がいいかもしれない。楽してものを取るのではなく、日常の動作の中に無駄な動きを加えるわけだ。つま先立ちの必要がないときにつま先立ちをしてみる、しゃがむ必要がないときにちょっとしゃがんでみる。体を少しでも動かすという意識をもって動作を見直せば、意外と筋肉に負荷がかかるものだと思う。試してみてください。

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