漢方の勉強

私の漢方診療のスタンスは、基本的診療のサポートという位置づけです。まずは西洋医学の発想で患者さんと向き合い、そこでカバーできないときに漢方薬を処方するということです。それでは漢方薬の出番が少なそうですが、体の調子を整えることまで考えると漢方薬を出してあげるといいなぁと思える患者さんの割合は3~5割くらいおられるというのが実感です。

漢方処方の考え方はいわゆる日本漢方です。証をイメージして処方を決定するということです。中医学の考え方にも興味はあるのですが、診療のサポートとして利用する分には、陰陽五行説を深く学んでいかなくともかなりやっていけると思います。また中医学を取り入れるためにはかなり突き詰めて勉強する必要があると思いますが、私の場合は限られた人生の時間をそこにつぎ込む気にはなりません。何事もとことんやるという人にとっては中医学はきっと楽しい学問体系だと思います。残念ながら私はそうではないと自覚しています。

目の前の方の調子を改善していくために、自分にできることは何かを考える上で、漢方診療は強い味方となります。しかも日本ではエキス剤がありますから、生薬をあれこれブレンドしなくても普通に処方する感覚で提供できます。医師であれば西洋医学も漢方診療もできるなどという日本はとても珍しい国。それを利用しない手はないと思っています。少しでも多くの医師に漢方診療の楽しさを実感してほしいと思っています。

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