見えない差別

ミネソタ州ミネアポリスで

黒人男性が警察による暴行を受け死亡した

これを契機に全米のいくつもの都市で

抗議活動が暴動にまで進展してしまっている

 

コロナの感染拡大に伴う都市閉鎖や

職を多くの人が失っていることなど

閉塞感に覆われている事態が不満の爆発を助長した面もあるだろうが

やはり社会の根底にある人種差別が根深い問題なのだと思う

 

四半世紀前にツインシティー(ミネアポリス&セントポール)で約2年間過ごした

その時見た地元の新聞で

有名なフットボール選手が黒人ゆえに受けた差別の記事を見たことがあった

そこで使われていた言葉が

honey-coated discrimination  はちみつで覆われた差別

フットボール選手など公の場では差別などはなく暮らしているようだが

いざ個人として社会生活をするときには

普段は覆われていて見えないような差別が厳然として存在することを示していた

 

おそらくその状況は現在に至るまでずっと続いており

人種差別への怒りは蓄積していたのだろうと思われる

それが今回の死亡事件を契機に一気に爆発したのだろう

 

差別意識というのを払拭するのはむつかしいだろうが

社会生活を営む上での差別が起きにくいようなシステムを

作っていくしかないのだろう

 

現在アメリカでは10万人以上の方がCOVID19で亡くなっている

さらに暴動によって人の命が失われたりしないこと祈る

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