小柴胡湯と半夏厚朴湯を合わせた処方なので、名前が柴朴湯。江戸時代にわが国で生み出された処方と言われている。上腹部の張った感じや口の苦みや不快感といったような小柴胡湯に対応する症状と、のどの違和感、咳といった半夏厚朴湯を思わせる症状を併せ持つような人が対象となる。精神不安、抑うつ傾向、心身症的傾向なども見られる。
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保険適応病名・病態 効能または効果
気分がふさいで、咽喉、食道部に異物感があり、時に動悸、めまい、嘔気などを伴う次の諸症
:小児ぜんそく、気管支ぜんそく、気管支炎、せき、不安神経症。
《構成生薬》柴胡、黄芩、大棗、人参、甘草、(半夏、生姜、厚朴、茯苓、蘇葉)
赤字:小柴胡湯、 ()内:半夏厚朴湯
《覚え方》翔サイゴン 大半 人間 幸福の風 そよぐ
翔(生姜)ぶ勢いのサイ(柴胡)ゴン(黄芩)の町では、大(大棗)半(半夏)の人(人参)間(甘草)に幸(厚朴)福(茯苓)の風がそよぐ(蘇葉)
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