漢方に親しむ 「桃核承気湯 61」

体力のある人で、イライラや逆にうつうつ気分があり、生理痛がひどく、便秘傾向の方に使うのが桃核承気湯(とうかくじょうきとう)です。のぼせ、めまい、肩こりなども伴うことがあります。体の弱い方などでは、お腹が痛くなったり下痢になったりするのでその点に注意が必要。

大黄と芒硝が入っているものを承気湯類とよび、この二つの生薬はどちらも便をだす方向に働くので、ひどい下痢を引き起こすことがあります。でも、合っている人は調子よくなるから不思議。また承気というのは気をめぐらすという意味がありますから、精神的なものにも良いことを示しています。

《保険適応病名》
比較的体力があり、のぼせて便秘しがちなものの次の諸症:
月経不順、月経困難症、月経時や産後の精神不安、腰痛、便秘、高血圧の随伴症状(頭痛、めまい、肩こり)。

《生薬構成》桃仁(とうにん)、桂皮、甘草、大黄、芒硝(ぼうしょう)

《覚え方》統計官 大小

統(桃仁桂皮)官甘草)は数の大大黄)小芒硝)を気にしますね。

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