凛々しい姿の彼はシャンクス
片腕を失った姿を見て子供がそう名付けた
生まれて数ヶ月と思われる時期に
動物捕獲器に右腕を挟まれた状態で
我が家の裏庭に逃げ込んできた
近づくと怖がってベランダの下へ逃げ込んだ
家族で協力して何とか捕まえ
動物病院へと連れて行った
捕獲器が食い込んだ先はだらりと垂れ
怪我をしてしばらく時間が経っていると言うことで
感染も引き起こしており
切り落とすしかないとの事だった
しかし中途半端に切り落とすと
皮膚を縫合しても歩こうとするうちに
皮膚が破れ骨髄炎を起こしてしまうから
結局肩のところから落とすしかなかった
家に連れて帰りしばらくすると
徐々に体力は戻り元気になってきた
他の猫達と遊ぶようになってきた
遊ぶ猫たちは彼の片足がないことなど気にしないし
本人も全く気にする風はない
そもそも障害という認識がないのだろう
彼をみていると
可哀想なんて思うこと自体
失礼なような気がする
今日も元気に走り回っている
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