漢方に親しむ 「十全大補湯 48」

元気がなくて、疲れやすくて、貧血気味で、お肌カサカサなどという訴えの方には、十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)を使います。名前から見ても何でもかんでも補ってくれそうですね。手術を受けた後や大病の後で、どうもきつくて元気が出ないというときにも使います。また癌化学療法や放射線治療などの副作用軽減効果があるともされています。

気力がない(気虚)ときの基本処方四君子湯と、血が足りない(血虚)に対する基本処方の四物湯に、黄耆と桂皮が加えられた処方です。

保険適応病名

病後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、寝汗、手足の冷え、貧血。

《生薬構成》四君子湯+四物湯+黄耆(おうぎ)、桂皮(けいひ)

《覚え方》

四君子と四物でOK  十全大補

四君子(人参、蒼朮、甘草、茯苓、大棗、生姜)と 四物(地黄、芍薬、当帰、川芎)で  オー(黄耆)ケー(桂皮) 十全大補湯

 

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