漢方診療

私は漢方薬を普段の診療に取り入れています。西洋医学だけでは患者さんの苦痛が取り除けない場合に、何かできないかとの思いで診療しています。ただ、漢方専門医でもありますが、その前に外科専門医であるという立場です。何か症状を訴えて患者さんが来られた時、まずは重大な病気が存在していないか考えながら、診察をし、必要な検査を行っていきます。それはあくまで西洋医学の目で診るわけです。そのうえで異常なしとなったとき、漢方薬で何とか症状を軽くできないかと考えます。

使ってみると驚くほど速やかに症状が消失してしまうこともありますが、体調を整えるくらいのつもりで気長に服用するほうが良いようです。また、同じような症状を訴える場合でも、人によってぴったりとくる処方は違うもの。患者と医者が一緒に処方探しをするという考え方も大切です。

患者さんの訴えのすべてが、処方を探す道しるべとなります。いろいろとお話を聞いたうえで、これでどうだろうという処方を思い浮かべるわけです。最終的には脈を触ったり、舌を見たり、おなかを触ったりしたうえで処方を選択します。ただし、お話を聞いた時点で、処方はある程度絞り込まれています。その意味ではオンライン診療ともある程度親和性のある診療と言えます。

実際に診察をする場合と、オンラインでの診療では、得られる情報量が異なりますから、すべてオンラインで行うことなどできません。しかし、患者さんによっては、オンラインでも対応可能な場合もあるでしょう。厚生労働省も少しずつ適応できる範囲を広げていってほしいと思います。特にお年寄りの場合、通院自体がなかなか困難な方もおられますから、そんな方に対してオンライン診療も取り入れ、必要と判断すれば診察を受けていただく、というのでもよいと思います。

ずっと体調の不良を感じているのに、病院に行っても異常なしで終わってしまう。そんな方は一度漢方診療を受けてみてください。なにかいいことがあるかもしれません。不調が取れれば、人生もより歩みやすくなると思います。

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