漢方に親しむ 「釣藤散 47」

ちょっぴり血圧が高めの私は、少量のカルシウム拮抗剤と釣藤散(ちょうとうさん)を服用している。釣藤散は、高血圧傾向がある頭痛もちで中年以降の人に用いる方剤です。イライラやふらふら感なども改善してくれたりします。頭痛でも朝方の頭痛を訴えるような場合に良いとされています。私の場合もちょくちょく朝に頭が痛くなったり、少しめまいが出たりということがありましたが、気が付いたらそのような症状がほとんどでなくなりました。私は外科の診療枠で漢方も処方している関係上、高血圧患者さんのコントロールなどはしていませんので、患者さんに処方したことはありませんが個人的感想では釣藤散が良かったと思っています。

保険適応病名は:慢性に続く頭痛で中年以降、または高血圧の傾向のあるもの。

《構成生薬記憶のための語呂合わせ》釣藤鈎(ちょうとうこう)陳皮(ちんぴ)石膏(せっこう)麦門冬(ばくもんどう)防風(ぼうふう)茯苓(ぶくりょう)菊花(きっか)人参(にんじん)生姜(しょうきょう)半夏(はんげ)甘草(かんぞう)

ちょっと珍なる石門に、風流な菊人形搬送

ちょっと(釣藤鈎)珍(陳皮)しい形をしている石(石膏)の門(麦門冬)があるのだが、どうも無骨なので季節になれば風(防風)流(茯苓)な菊(菊花)人(人参)形(生姜)をそこへ搬(半夏)送(甘草)して少し華やかに飾ってみました。

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