漢方に親しむ 「疎経活血湯 53」

関節痛や神経痛を訴える人で、足腰が冷え、皮膚がカサカサの傾向がある人に、疎経活血湯(そけいかっけつとう)を使います。痛みは夜間が強いと訴える場合が多いようです。通常の病名で言えば、肩関節周囲炎(五十型)、坐骨神経痛、急性腰痛(ぎっくり腰)、変形性関節症その他で利用できそうです。ぎっくり腰の時は芍薬甘草湯と一緒に使ったりします。

《保険適応病名》  関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛。

《生薬構成》地黄、芍薬、当帰、川芎、桃仁、白芷、生姜、茯苓、牛膝、陳皮、蒼朮、防已、防風、竜胆、威霊仙、羌活、甘草

《覚え方》なにせ生薬が17種類も入っているので、覚え方はかなり無理やりです。イメージは何かで訴えられたお百姓さんがいます。とても良い陳述が得られたし、弁護士は堂々として論理展開は流れるように美しい。今日の裁判は勝つぞという感じ。頭の部分は、疎経活血湯は四物湯という血虚の処方をベースに生薬を足していったものということを知ってほしいとの思いを込めております。

◎疎経活血 四物湯 当人百姓 良質陳述 威風流麗 今日勝ぞう

疎経活血(疎経活血湯) 四物湯(地黄、芍薬、当帰、川芎) 当人(桃仁)百(白芷)姓(生姜) 良(茯苓)質(牛膝)陳(陳皮)述(蒼朮) 威(防已)風(防風)流(竜胆)麗(威霊仙) 今日勝つ(羌活)ぞう(甘草)

コメント

  1. […]  腰痛があれば、整形外科で明らかな異常がないかどうか必ず診てもらいましょう。お年寄りの場合気がつかないうちに、脊椎の圧迫骨折を起こしていることもあります。また、体の動きと関係ないような痛みの場合、内臓疾患が関係していることもありますから、検診などを受けたことがない方は一度検査を受けてみるのもよいかもしれません。  明らかな異常がなくて腰が痛むとき、漢方を試してみましょう。冷えなどが体に堪えていると思われるときは、疎経活血湯あたりから試してみます。腰がものすごく冷えるという人には苓姜朮甘湯が良いかもしれません。また、腰痛も関節痛と考えると、桂枝加朮附湯や薏苡仁湯の出番です。  加齢が影響していると考えられれば、腎虚に対応した、八味地黄丸、牛車腎気丸、六味丸などを考えます。  血の循環が悪いと思われれば、桂枝茯苓丸をはじめとした駆瘀血剤(古い血のたまりを改善させてあげる処方群)を利用します。  腰痛一つとっても、その方の体質や症状の出方によってどの処方がぴったりくるかを探していくことになります。西洋薬のようにこれにはこれこれという風に決めにくいのが漢方薬の味わい深いところですね。  なお、どのような動きで腰痛が強くなるかをみて、負担がかかっている経絡を探り、その経絡のマッサージや指圧などを行う方法もあります。これは漢方薬からは離れますが、東洋の知恵が詰まっています。 […]

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