漢方に親しむ 「小柴胡湯 9」

漢方薬の抗炎症薬と言えるのが小柴胡湯(しょうさいことう)です。夕方になると少し熱が出る、上腹部の張った感じがある、口の中が苦いような感じがする、イライラするなどの訴えがあるときに処方します。風邪をひいてある程度症状がおさまった頃に、食欲不振があったり調子が悪かったりするときにも使います。柴胡という生薬が入っている柴胡剤と言われるものの代表格の処方です。

まだC型肝炎のウイルスが特定される前には、多くの肝炎患者にこの小柴胡湯が処方されていたことがあります。その際、間質性肺炎などを引き起こし、死亡例まで出たことがあります。現在、肝硬変、肝がん、インターフェロン使用中などの患者さんに対しては使用してはならないとされています。

《保険適応病名》
1)体力中等度で上腹部が張って苦しく、舌苔を生じ、口中不快、食欲不振、
時により微熱、悪心などのあるものの次の諸症:
諸種の急性熱性病、肺炎、気管支炎、感冒、胸膜炎・肺結核などの結核性諸疾患の補助療法、
リンパ腺炎、慢性胃腸障害、産後回復不全。
2)慢性肝炎における肝機能障害の改善。

《生薬構成の覚えかた》生姜柴胡黄芩 大棗半夏 人参甘草

◎ 翔 サイゴン 大半人間(しょうさいごんたいはんじんかん)

翔(生姜)びたったサイ(柴胡)ゴン(黄芩)はホーチミン市となり、多くの人でにぎわっている [大(大棗)半(半夏)人(人参)間(甘草)]

今時サイゴンなどと言ってもピンとこない人のほうが多いかもしれませんね。

 

コメント

  1. […] 下線部分が小柴胡湯の構成生薬。太字部分が桂枝湯の構成生薬です。 […]

  2. […] 小柴胡湯と半夏厚朴湯を合わせた処方なので、名前が柴朴湯。江戸時代にわが国で生み出された処方と言われている。上腹部の張った感じや口の苦みや不快感といったような小柴胡湯に対応する症状と、のどの違和感、咳といった半夏厚朴湯を思わせる症状を併せ持つような人が対象となる。精神不安、抑うつ傾向、心身症的傾向なども見られる。 […]

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