漢方に親しむ 「八味地黄丸 7」

漢方のアンチエージング処方と呼ばれる八味地黄丸(はちみじおうがん)は、年のせいかなぁと感じる不具合を改善させてあげたいという時に使用することが多いものです。足腰の痛みやしびれ、夜間頻尿、下肢脱力などを訴える方に使うことが多いです。生薬8種類で構成され、その中の地黄が主ということで八味地黄丸といわれますが、腎気丸とも呼ばれます。漢方で言う腎は生命エネルギーを蓄えている場所というイメージで、成長や泌尿生殖器の機能と結びつきます。高齢となって元気がなくなった状態を腎虚と呼ぶことがありますが、そのような状態に服用すると元気を維持できるという感じでしょうか。漢方薬局に出ている旗にも、よく八味地黄丸と書かれていますね。

地黄、山薬、山茱萸などで腎を補い、沢瀉、茯苓、牡丹皮で水分の代謝と血のめぐりを良くし、桂皮と附子で体を温めてくれます。地黄が胃に堪える方がおられるので、胃弱の場合使いにくいですが、人参湯などと一緒にすれば服用できる場合もあるようです。

《保険適応病名》

疲労、倦怠感著しく、尿利減少または頻数、口渇し、手足に交互に冷感と
熱感のあるものの次の諸症:
腎炎、糖尿病、陰萎、坐骨神経痛、腰痛、脚気、膀胱カタル、前立腺肥大、高血圧

となっています。

《処方語呂合わせ》地黄(じおう)、山薬(さんやく)、山茱萸(さんしゅゆ)、牡丹皮(ぼたんぴ)、沢瀉(たくしゃ)、茯苓(ぶくりょう)、桂皮(けいひ)、附子(ぶし)

◎じいから散々ぼったくり、警部につかまる。

おじ(地黄)いさんから散(山薬)々(山茱萸)ぼっ(牡丹皮)たく(沢瀉)り(茯苓)をはたらいた挙句に、警(桂皮)部(附子)につかまった。

年寄相手の詐欺が多発する現代、気を付けたいものです。

コメント

  1. […] 牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)は八味地黄丸(腎気丸)に牛膝と車前子を加えたものです。牛(牛膝)車(車前子)腎気丸(八味地黄丸)ということですね。八味地黄丸を使うような人でさらに浮腫みや腰痛、頻尿傾向が強い場合に使うとされています。どちらも加齢に伴い生命エネルギーが落ちてきている、つまり腎虚に使う処方となります。 […]

  2. […] 人だって他の生き物と同様に、生まれて、生きて、死ぬ、期間限定の存在です。親からいただいたエネルギーと、日々の生活の中で得たエネルギーを生命エネルギーとして生きています。親からもらったエネルギーは年齢とともに減っていき、生活の中で食事や大気から取り込めるエネルギーも減っていき、老化現象として現れてきます。そしてエネルギーが枯渇したとき・・・。 腰が痛い、足に力が入らない、気力低下、性機能の低下などなど様々な不具合を感じた時、年だからしょうがないと思ったり、年のせいだといわれたりしてあきらめてしまうことも多いでしょう。たしかにどうしようもない面がありますが、漢方薬を試してみると、ちょっと良いことがあるかもしれません。 アンチエージングの漢方薬の代表は八味地黄丸です。類似処方は、六味丸と牛車腎気丸。六味丸は地黄、山茱萸、山薬、牡丹皮、沢瀉、茯苓が含まれている。六味丸に桂皮と附子が加わると八味地黄丸になり体を温める力が強くなり、八味地黄丸にさらに牛膝と車前子が加わると牛車腎気丸となり元気づける力と水分代謝をスムースにする力がます。 高血圧傾向があって、めまいや頭痛(特に朝)があれば釣藤散が良いかもしれません。また最後まで少しでも元気に過ごしたいというときは、真武湯や人参湯が合う場合もあるでしょう。 自分の年齢をどんな症状で感じたか、また他にはどのような問題があるのかを見まわし、医師と一緒にぴったりの漢方薬を探しましょう。 […]

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