GOLD WING じいじのliving alone

バイク

 学生時代、自転車で北海道旅行した際に幸福駅に立ち寄った。隣の愛国駅から幸福駅行きの切符というのが、愛の国から幸福の国へということで一時期はやっていた。その路線も廃止となって、現在は駅としては既に利用されていないけど、懐かしい思い出である。幸福駅に立ち寄った際、バイクがやってきて、降りてきた人がヘルメットをとると長い黒髪が風になびいた。その映像が強く印象に残って、いつかバイクになりたいと思っていた。

 中年と言われる世代になっててから意を決して中型バイク、そして大型バイクの免許を取った。まずは400 CCから乗り始め700 CC 1200 CCと次第に大型化してきた。大型のほうが乗っていて楽なのだ。そしてバイク人生の締めにHONDAのゴールドウィングを選択した。以前の型式だと、ばかでかいだけのバイクと言う印象しかなくて、私の選択肢には入ってこなかったのだが、数年前に大きく変身し、大きいながらスマートなバイクになった。バイクと言うと、駐車場などで前後に移動させるのに、ずいぶん力が必要な場合が多く、ゴールドウィング位になると、とても自力では簡単には動かせない。その点今回のシリーズはエンジンの力を利用してゆっくり前後に動かせるモードが付いているので、じいさんにとっても取り回しが楽である。それが最後に乗ってもいいかなぁと思わせた大きな要因の1つである。

 今年の3月に納車となり、2ヶ月半乗ったことになる。バイクでカーブを回るときには体重移動がスムーズにする必要がある。体重移動といっても自分の体重だけでなく、バイク全体の重量も含めての重心移動である。ゴールドウィンはとても大きなバイクなので、最初のうちはちょっと戸惑ったけれども、だいぶスムーズに方向を変えることができるようになってきた。のんびりゆっくり気持ちの良い風を感じながら走らせていると幸せだなぁと思う。さて、いくつまでバイクに乗っていることができるかわからないけれど、人生とともにゆっくり味わっていきたいと思う。living alone の楽しみとしてね。

コメント