中年から高齢者の仲間入りとなったらお勧めの漢方薬

 私は先日無事に高齢者の仲間入りとなりました。まぁその仲間入りをする前から若い頃のようにはいかないなぁなんてことを感じるようになっていましたから、着実に心身の状況は変わっていっていたのだろうと思います。

 老の気配を感じ始めたら、生命エネルギー、つまり気が衰えて元気がなくなってきていると言うことになります。気は腎に蓄えられていると漢方では考えるので、年齢とともに腎の気が減っていくことを腎虚と呼びます。

 腎虚の状態になってくると使う漢方薬の代表は八味地黄丸です。漢方薬局の宣伝用の幟にも八味地黄丸はよく描かれていますから、ご覧になったことがあるかもしれません。地黄という生薬を中心とした8種類の生薬から構成されている処方です。地黄が山薬などと一緒になって腎の気を補ってくれます。他にも水分バランスを整え、木や血の巡りを良くし、体を温めてくれる生薬も含まれています。漢方診療を行う医師の中には4 、50歳を超えたらみんなこれを飲んでいてもいいんじゃないのと言う人もいます。

 そういう面はあるかもしれませんが、人によると地黄が堪えて、食欲がなくなってくる場合がある点にちょっと注意が必要です。

 腎虚を思わせる症状とすれば、夜中にトイレに行きたくなる、腰が痛くなる。下半身に力が入らない、疲れやすくなる、目が霞む、男性として元気がなくなるなどが挙げられます。思い当たるところがあれば、医師や薬剤師に相談してみると良いと思いますよ。

 ちなみに、私は八味地黄丸に牛膝と車前子が加えられた牛車腎気丸を服用しています。尿が出やすくなる人が多いですよ。

 それにしても、自分が今の年齢になるとは想像していませんでしたね。まぁ今日が1番人生の中で若いんだと思って、1日を大切に味わうと言うことを積み重ねていければいいなと思います。皆さんも今日を大切にして元気にお過ごし下さいね。

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