介護職員募集もなかなか大変 

 これまでの生活の中で、私自身が少子化と言うのを実感した場面はなかった。しかし、職員を募集する立場になって、やはり働き手というのが少なくなっていると実感する。

 先日、短大の先生とお話しする機会があった。その時2018年問題と言う言葉を初めて聞いた。2018年というのは、18歳の人口が減少し始める年だったらしく、短大や大学に応募する学生数が減少して定員割れをする学校や学科が出てきていたらしい。お話しした先生の短大でも、ほぼ応募学生数が半減したとの事だった。

 現在は2023年。その時から5年ほど経過したことになる。今後新卒者が減るに伴って、求職者の数も減るのが自然と言えるので、今後職員募集と言うのはさらに厳しさが増していくのに違いない。特に、医療、介護や福祉の分野では、高齢者に対応する必要があるのだが、それを支える若手の職員がなかなか集まらないと言うのは大きな問題である。少子化に加え介護職の不人気もあり人材不足が深刻である。

 介護職と言うのは、労働条件や賃金面の課題があるけれど、その重要性や必要性は、これからますます高まっていくと思う。さらに公益性も高く、今後プロフェッショナルとして社会的地位も向上していくと思うし、介護を通じて障害者や高齢者との触れ合いから人間としても成長していけると思う。

 介護と言うと、体を使ったきつい場面ばかりを思い浮かべるかもしれないが、心のケアや生活支援など、総合的に対象の方を支えていく必要が出てくる仕事です。昔のイメージでしたら、看護補助と言う立場を思い浮かべるかもしれませんが、看護師と同等の専門性が求められる仕事だと思う。必要だけれども、人が集まらないと言う危機感から、国も処遇改善加算と言うものを打ち出しており、私の職場でも、そのかさんを利用することにした。社会としても、介護の必要性を認めているということであろう。今この時に介護職について、将来のリーダーとなってくれる人が増えることを願っている。

 今後はおそらく体力を使う場面というのは、ロボット技術やAIの活用によって効率化や安全性向上が見込まれると思う。そうなると、ますます介護職の専門性というのは高まっていくと考えられる。介護の現場は魅力のある職場になっていくんじゃないかなぁと想像できる。

 介護の分野が進歩、進化して、私自身も安心して年をとっていきたいものだと思っています。だんだん肉体的に年齢を感じるようになってきて、いずれ要介護となる可能性は充分ありますからね。まぁそこまで生きられるかどうかと言う事は置いといてね。

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